強い女


私は過保護に育ちました。子丑天中殺なのに。折にふれ考える、過保護に育った事のメリットは何?
あんまり思いつきません。とりあえず、自分の子育ては自分が
駄目だと言われたことを鵜呑みにせず、考えてから応えようだった
常に自分の親を反面教師とした。

私はテレビドラマが大好きです。
去年、観た韓国ドラマ「オー・マイ・ビーナス」にハマってました。ありきたりのお話を役者の魅力で見せるタイプの作品。
その中で、主人公の男が強い女が好きだと言うセリフがあり、
強い女は離れていても、心配する必要がないって言ってて
大きく頷けた。これは、人は愛すればこそ相手が心配になるものです。しかし心配が常になると気がやすまらない。自分の心配
する負荷を軽減させるために、相手を規制したり抑圧するのって大きな間違いですよね。でも愛の名の元によくやりがち。
私は親子の関係でこの事はずっと考えていて、子供が大切で
可愛いからこそみんな自分の、親の翼の下に子供を置きたがります。心配性の人間には限りがないと言うか、私がそういう傾向のある人間だからこそ思うのですが、子供が成長すれば親の目の届かない場所は当然増えて、一人で行かせるしかない時期は必ず訪れる。
常に心配していたくない。どうすればいいか?心配する必要のない強い人間に育てるしかないなってのがテーマでした。彼女なら大丈夫と思えるように成長して欲しいと、いい子であるより、親なんて踏みつけていけるような強さを。

占いを学び始めた時期と娘たちの、つないでいた手を放して行こうという時期が重なり、
一度、子供に強さを求め過ぎるのもまた、ひとつの抑圧ではないかと不安になり、子供たちの事を鑑定していただいた事もありました。「大丈夫!身強だし、お母さんよりもれなく強いから」と分かってホッとしたのでした。子育てに算命学とても活用できると思っています。
私が算命学を知った時は、ほぼ子育て期が終わりの頃なので、有効活用出来なかったのは
残念ですが、方向性間違って無かったと知るだけで嬉しいものです。

去年、関西勤務になった娘を現地まで送って行って、駅の改札で別れ、小さな後ろ姿を見送り、
一人新幹線で東京まで帰る間、私は泣きっぱなしの、知らない人が見たら変なおばちゃんでした。1週間くらいは寂しさでいっぱいだった。そしてひと月くらいして、あんまり娘を心配してない自分に気がつきました。ああ、私は娘を信頼してる。彼女ならなんとかなるだろうと信じている。そう思えた時、ちゃんと娘を手放してあげられたなと、とても嬉しかった。

子供を抱いた事のある人なら、分かると思うのですが、赤ちゃんて、強く抱きしめ過ぎると嫌がるんですよね。まだ何も始まってない赤ちゃんですら、パーソナルスペース持っているんですよね。
母と子にも、適度の距離感、抱いているけど、抱きしめ過ぎないゆるみが必要だと私は信じています。