逝ってしまった秀樹を想う~6/21ウラナイ・トナカイお店日記

みんな、それなりに好きな音楽はあるんじゃないでしょうか。
音楽嫌いと言う方にはあまりお目にかかってない気がします。

私も音楽は嫌いではない。でもマニアックでもない。ただその時好きな歌を聞くだけ。
十代の頃は朝、起きたらまず、ターンテーブルにその日の気分のレコードを乗せました。
レコードの時代の人です。

結婚して音楽はかなり遠ざかり、四半世紀過ぎて、最近は聞きたい音楽も無いなと思っていたし、新しい音楽を探すこともしなかった。
気持ちに沿う歌はもう無いのかなと思っていた。同じ年頃の友達は音楽は若者の文化よと言っていたけど、そうなのかな?とぼんやり受け止めていた。

 先月5月16日に歌手の西城秀樹さんが亡くなりました。訃報に触れた時、最初はショックとかそんな感じては無かったのです。



でも
私が初めて買ったレコードは秀樹でした。普段は見ないワイドショー見て、野口五郎さんの弔辞に泣きました。

出棺の時「ブルースカイブルー」
が流れていて、しみじみ聞いて、あれ、秀樹ってこんなに歌が上手い人だったのかとビックリしました。

そういえばもうたぶん40年以上聞いてないけど、まだ秀樹のレコードあるばすと探してみたらちゃんとありました。その写真です。聞きもしないレコードを処分せず40年以上も持っているって司禄星ぽいですね。
私が秀樹をちゃんと聞いていたのは、ほんの二年弱でした。
なんで、「新御三家」の中で秀樹が好きだったのかは分からない。理由は忘れました。

今思うのは、声かなと。歌の上手さとか小学生だった私は気がつかないし。私はハスキーな声の人に弱いのです。ハスキーボイスが好き。

でも、秀樹ハスキーぽいねも、今回YouTubeで沢山秀樹の歌を聞いて発見しました。
好きだったけど、そんなに夢中で秀樹のテレビも見てない。
たった一枚持っているアルバムは当時すごく聞き込み、その歌の歌詞を40年以上の歳月の後でもしっかり覚えていました。

ひとつの時代を象徴しているアイドルを越えた存在で、いなくなってみてその大きさと、
自分がその時代を共に生きていたんだなを実感した。
昔、親が祖母が懐メロ喜んで聞いていて意味わからん!と思っていましたが、私もそういう年頃になったのだなと思う。それだけ生きたんですね。

「昭和」は遠ざかり、「平成」も終わるんですね。

YouTubeで見続けると時間が飛んで行くので、過去のアルバムから何を買っていいか膨大過ぎて迷うし、追悼アルバム出たら買いたいと思います。
本当に改めて表現力も声量もあるアイドルを超えた歌い手として再認識出来て良かったと
このひと月、ずっと秀樹を聴きながら思います。

音楽は若者の文化では無いと少なくとも今の私は思う。
私がしばらく、音楽から離れていたのは、音楽は「解き放つ力」が強いからだと思う。
余韻が強くて、簡単に生活から逸脱出来る。逸脱し過ぎると生活がおざなりになるので、
自分なりの抑制だったと今は思います。

西城秀樹は大スターでした。日干・甲辰(日居天中殺)、精一杯自分の命を生きられた方であり、大きな余韻を残して惜しまれて逝ってしまいました。
私の2018年は秀樹の歌が流れ続けてます。