スルーする力~3/21ウラナイトナカイお店日記

私事ですが、母親が入院して、私と弟夫婦で交代制で病院に日参するかと、話し合っていたら、本人からそんな重篤ではないから、来なくていいと言われました。そのため、担当医師からの本人の病状説明を本人しか聞いていないという状況になり、まだ頭はボケてないので、大丈夫でしょうと私達子供は信じていました。
その結果、急遽転院することになったと本人から電話が来て、今いる病院を退院したら、その翌日転院すると聞き慌てました。

新しい病院には弟のお嫁さんが付き添ってくれました。
その日は家族への病状説明と4月の入院への段取り説明みたいな感じで、母は自宅療養で大丈夫と帰されたのですが、本人はそんな話しではなかった。先生は即転院と言ったと言い張り、更に「おばあちゃん前回ちゃんと説明しましたよね」的な理解が足りない老人扱いをされたと、プリプリ怒って帰宅しました。
現在、自宅で食事療法と安静を強いられ、検査入院の順番待ち中です。

ボケたのかもしれないが、そうでは無く。人は聞きたいことしかインプットされないという顕著な表れ方だと思いました。
新しい病院に入院するという情報が大文字のごとく目立ち、母の脳にインプットされ、それ以外の情報は忘れさられたり、自分に都合良く書き換えられたりしているんでしょう。

でも、こんなに顕著に表れなくても、大なり小なり、誰もが流れ込む情報を、受け入れたり、拒絶したり、自分のフィルターにかけて変形させたり、端折ったり、増幅させたりしているんだろうなと思います。

「記憶」とか「思い出」もそういうものかも知れない。真実なんて人の数だけあるのでしょう。ましてや正しさなんて、背景や立ち位置で大きく変わるものでしょう。

分かると分かったつもりにも大きなかい離はあるし。
分かるから出来るまでには距離もある。

占いの良さって、沢山のパターンのある現実とか、人物について、自分の中でモヤモヤして上手く言語化出来なかったモノを、ひとつの概念のもとに言葉にしてくれていることです。私の苦手としていた家族の行動パターンは金性的だなとか、調舒星面倒くさいなとか
言語化されたことで、思考がまとまり、理解する手立てのなかった現実が、人間関係が
すっきりと、とらえなおせたり、考えなおせたりする手助けをしてくれることです。

さらに、その共通概念を共有する人達と、日常では踏み込めないような角度まで、語りあえたりする喜びもある。

「私」をより良く知るためには、他者もより良く知らないと、私は「私」だけでは、深まったり、広がったり、豊かにはには成らない。
だから、社会性は必要ですが、その逆にあなたを苦しめたり、狭めたり、傷つけるようなモノや人や外野の声はスルーする力を持とう。

関係ないと断ち切る力や、線引きする力は、誰とでも上手くやれる社交性とは、別の人間力として必要ですよね。

私は、楽になること、自分が居心地良くいられるために占いを使っていただきたいと願っています。

紅谷柘榴