引力本能って?~5/30ウラナイトナカイお店日記

子供って正直だなと思うのは、自然と優しい人に懐いて行きますよね。
私は子供好きだと思いますが、ほとんど懐かれません。
やはり、「禄存星」のある人は親しみやすく、ニコニコしていて子供からの人気も絶大です。

私も引力本能と言われる「司禄星」は持っています。
だから余計に「禄存星」との違いを感じます。
司禄星も禄存星も主気が他の気を剋する関係の星です。

司禄星は主気と他の気が陰と陽の関係です。私を例にすると主気が庚(陽)で
他の気が乙(陰)です。庚×乙=司禄星。
金剋木の関係です。
司禄星は主観的な星です。







算命学を学び始めた頃、「剋す」という言葉のイメージと司禄星的な在り方が
なかなか一致せず困りました。
引力本能なのになぜ「剋す」なのか?と

引力って取り込んでいくということです。
主体的に気持ちの入る対象を努力して取り込んでいきます。
なので、あらかじめ司禄星には好き嫌いの取捨選択があるのです。
そして、以前も書きましたが、私の司禄星は「損したくない」なのですが、
一度、努力して取り込んだモノを失いたくないという気持ちが強いので
それが執着や、怖れ、不安の元に成っています。

禄存星は司禄星より強い陽対陽 陰対陰の相剋関係です。
例えば、大きな木である甲と大きな山である戊の拮抗した力同士の剋関係。
甲×戊=禄存星
大きなハサミである庚と野に咲く花の乙とのような差がありません。
拮抗するがゆえの一方通行ではない相互理解的な剋関係。
同じ実力のある者同士がリスペクトしあうような剋関係。
相手に不足なしの互角な感じ。

それが広い抱擁力や、わけ隔てのないサービス精神や優しさを生んでいます。
司禄星的な取捨選択をしない愛情。一人に固執しない愛情。
司禄星的な主観による愛情ではなく、相手を考える、相手を慮る愛情、相手本位の愛情と成り得るのです。
それがスケールの大きい禄存星的愛情に思えます。

「剋する」を「係わりたい欲」と言いかえてもいい気がします。
司禄星の欲の問題点が「損したくない」なら
禄存星の欲の問題点は司禄星よりも強い相剋関係から、より強く「係わりたい欲」と
言えます。
「係わらずにはいられない」取り込まずにはいられないということでしょう。

司禄星は取り込む動機は自分にあるので、係わるか係わらないかに主体的です。
禄存星はもっと個人的感情よりも対象への関心や興味が強く表れていきます。
自分の感情以外で行動することが出来る、行動せざるをえないのでしょう。

笑顔の大きさやリアクションの豊かさからして同じ引力本能と呼ばれますが、
陽の禄存星と陰の司禄星は大きく違いますね。
陽占に禄存司禄を持たない方は、人と係っていく気を持たないので
無い気を使うのは疲れますね。

中心星はあなたらしさですが、
最も剋されている星はあなたの一番の才能です。
相剋の無い命式ならば、五行の流れを活かして星を輝かせましょう。
星に偏りがあるのならば、一番多い星をまず使いましょう。
苦手なこと、出来ないことをやるより、まず出来ること
やりやすいことから始めていけばいいんじゃないかと
きちんとがんばる気・星の無い私は思っています。

紅谷柘榴