11月に入ってやっと行きたいと思っていた、東京都現代美術館て開催されている「デイヴィッド・ホックニー展」(2023/7/15~11/5迄開催)へ行って来ました。
ぎりぎり駆け込みでも、見に行って良かったと思っています。
平日だったのですが、開催期間の終わりが迫ってきていたので、それなりの人混みでした。
デイヴィッド・ホックニーについては、実は私はそんなに詳しくなくて、ただ2023年で86歳を迎えた現役の画家であること。今回ipadで作品を描いているなど、今を生きる、長寿のアーテイストに対する興味が、とてもあります。
そして、実際、2020-21年の作品の「ノルマンディーの12か月」を見て、感動しました。
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ノルマンディーの12か月のカレンダー |
全長90メートルの絵巻のような四季の移ろいが、
ノルマンディーの景色を用いて、描かれている作品です。
何度もその描かれた四季の流れを、歩いて見て、行きつ戻りつしながら、堪能しました。
最近、四季のあることを煩わしさのように感じ始めていました。
それは、年々、自然の厳しさを感じるようになっているからかもしれません。
でも、錯覚していたんだなと、気づかされました。自然はもともと厳しいもので、私達は文明の利器によって、自然をコントロールできると錯覚していたに過ぎないなぁと、改めて思えました。
この夏の酷暑も、クーラーが無ければ、生きながらえたか、分からないと思えます。
でも、自然は美しくて、私達を殺すことも、生かすことも出来る。
壮大な自然の中に実際に行った訳ではないのに、90メートルで描かれた絵画の世界から、触発される感情を沢山拾って、私は少し疲れている自分がとても、励まされた、潤った気がして満たされて会場を後にしました。
事前にデイヴィッド・ホックニーの命式は調べて行かなかったのですが、会場の中で、確認したくて、調べました。そしてその命式とその生き方に、凄いな!と素直に感動しました。
日 月 年
丁 丁 丁
酉 未 丑
命式の偏りとか、何があって何が無いとか、持っていないものを補完するとか、そういうところに行かないで、ただ自分の中にあるものを、しっかりと生ききれたらいい。という存在の力として訴えてくるものがあります。
展示会場の外のスペースで、デイヴィッド・ホックニーのインタビュー映像が放送されていて、それを見て、その生きてきた言葉の重みに、泣けてしまいしました。
全ての人に伝えたいメッセージとして「ありのままのあなたでいること」と語る、
貫索星としての力強い言葉でした。
「楽しむために世界をみないと」
「自分がなすべきことを楽しめれば」
という言葉が、アーテイストとして自分の感性や思考に、
ウソなく向き合って86歳まで現役で活動続けられる、持続可能な自分として生きることを
やり抜いてきた人の、多幸感のある言葉に感動しました。
私も気力や体力が衰えないうちに、行きたい場所へ行き、見ておきたいものを見る、会いたい人に会うという、自分の素直な欲求に応じていけるように、日々を積み重ねて行きたいなと思い。
とても今を生きていると。
四季や一年の移ろいの中で、揺らいだり、つまずいたりしながらも、まだまだ美しいものや、輝かしいものに触れて、エネルギーを得られることに感謝しました。
本当にリフレッシュ出来た!
ほったらかしておくと、心も感じることも、潤わずどんどん老いていくので、瑞々しさを保つためにも、自分の水源はどこにあるのかは、自覚しておく方がいいですよね。
他者と比較することではなく、何が自分を潤していくのかが私には大切です。
若い頃は、アートがこんなに、自分に響いてくるとは、思っていませんでしたから、自分の好きを探求していくことは、いつからだって遅くないです。