啓蟄ー冬眠していた生き物たちが目覚めるー

 


今日3月5日は「啓蟄(けいちつ)」です。

1年を24の季節に分けた24節気の、暦の上では春の到来が直前ですよと告げていますが、今日はとても寒くて、冷たい雨でしたね。

冬眠から目覚めた生き物たちは、蠢く。

もぐもぐと動き始めます。私達も生き物ですので、目覚めたら動き始めないとですね。

目覚めるをどう規定したらいいでしょうか?今ここでは、「自分自身や自分の状況に、変化をもたらしたい時」と考えてみます。

何かしたいけれど、何をしたらいいかわからない。

自分の欲望や欲求に気がつかない、気がつけない人は、占いの鑑定に来られる方には、一定数いるなと思っています。

私自身も、「何かしないとだけど、何をしたらいいんだろう?」と彷徨ってきました。

昨夜「はい、泳げません」という映画を観ました。

コメディタッチかしらと思っていたら、違っていて、いい映画でした。

この映画で主人公(長谷川博己)が泳げるようになりたくて

スイミングスクールに通うのです。

その過程をみていたら、
まず泳いだことがない人は、自分が泳げるかどうかすら分かってないんですね。ここが前段階。

次に泳げるかどうか水の中に入って試してみると、泳げないと知る。ここが第1段階。

そしてしばらく泳ぐことを練習するのですが、その練習の様子がすごく、主人公が意識的なので、息つぎやカラダの動かし方とか、ひとつひとつを考えながらやっていく。
映画の中で、息つぎを「借金」と表現していました。意識しながら練習して泳げるようになっていくのですが、きっととても疲れるし、不自然感が強いです。
これが第2段階。

更に練習を重ねて、水に慣れていき、考えずに、動作を意識しないでも泳げるようになって
はじめて身に付く、これが第3段階でした。

物事が身につくまでにはこの3段階が必要なのかと、何故か考えてしまいました。
意識せずに泳げるようになってやっと、泳げる喜びが生まれてくるみたいです。

私も物事の習得が遅いタイプなので、このプロセスを意識しておくことは必要だなと、思わされました。

「何をしたらいいんだろう?」はまだ前段階ですよね。
目の前にあるチャンスとか、何となくやってみたいものとか、以前から気になっていることを、手当たり次第やってみないと、自分がその水の世界で、泳げるかどうかも分からないってことです。

泳げないと知った時に、どうするのかが、人それぞれの選択ですよね。
第2段階へと進むのか、違うものへとチャレンジしてみるのか。
シンドイのは第2段階なのかもしれませんが、第2段階へ進んでみないと、面白さや、気持ちよさには、到底辿りつけないみたいですし、スイスイと第3段階へと進めるものに、少しでも早く出会うことも大切ですよね。

目覚めてしまったのなら、どんな様子でもいいので、自分なりに蠢いて、何かを探しあてたいですね。
私も、やってみたかったことは、もう先送りする余裕はないので、どんどん試していこうと思う啓蟄の日と成りました。



3月麻布十番・占いカフェ&バー燦伍さんでの対面鑑定日は

 3月28日(木)15時~20時
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