陽占の西は、家庭の場所。
プライベートな生活。
そして晩年の傾向、人生の現実の流れの中で
東の星でスタートして、西の星が終着地。
私もますます西の星が目立つとしごろになっています。
私は西に龍高星。
30歳くらいの時に、常に現状に満足しない自分はいつ気が休まるのかと
悩んでいたことを思いだしました。
私が子育てしていた頃は、もうふた昔くらい遠く感じますが
母親としてのコミュニティで、あまり自分を語れなかった。
算命学的に言えば、家庭生活の場所に龍高星などどいう、常に常識を疑い、自由でありたい
星があるということは、普通の家庭を築けない、築くのにふさわしくない。
「ママとか母親のコミュニティ」での当たりまえは私には、窮屈すぎた。
5年くらい前に、子育てについて考えるWSに参加した時
まだまだ私は、常識の範囲内ではない考え方をしている者なのかと。
私よりぐっと若いママでもとても保守的とすごすごと帰ってきた。
占星術で子育てを語ろうとしても
固定観念のある家庭像や母親像をまだまだ感じる。
枠組みが先にある人と
本質を語りたい者は
なかなか、通じ合えない。
ロジックはわかる
でも、そこからこぼれ落ちていく人のわからなさを否定したくない。
命式はホロスコープはそこにあるけれど
そこに無理やり人を落とし込みたくない。
生身の私やあなたの確かさ
道具と主体をはきちがえないこと。
西に玉堂星は龍高星と比べたら、きちんとした家庭
知性的。
でも、
龍高星も玉堂星も家庭に知性や学ぶことを必要としているということでもある。
私は、家庭や家族というものについて、ずっと考えてきたし、これからも考えざるをえない、学びが必要だなと思います。
牽牛星なら恥ずかしくない家庭を築こうと努力するでしょうし、
車騎星なら落ち着かない家庭における問題を解決したり、正したりするために頑張って動く人でしょう。
禄存星なら奉仕型、自分本位にはなり得ない相手の望む形を求めて行く、
司禄星なら西が一番使いやすい場所と言われますが、家族を良くも悪くもコントロール
したいので、そのバランスが大切になりますね。
鳳閣星なら無理をしない家庭、言い換えたら必要以上のことをしないけれど、家庭として
満ち足りた方向を求めて行く、
調舒星なら細かいことに気が付いてあれこれ言ってしまう感じですね。でも自分仕様の心地良さにこだわるけれど、それが満たされない時は孤独を選ぶかもしれませんね。
貫索星なら家族や家庭が守るものとなるので、ガマン強く頑張る人かワンマンな自分主役か
相手を頼って安定した家庭というより、自分として背負うような環境になりやすいでしょう。
石門星なら一人暮らしを選んでもコミュニティに所属して人間関係の中にいる、家族の中でなら縦列的や役割分担ではない、並列的な仲間・友達家族をめざすでしょう。
それらの傾向が結婚したらその生活の中に、一人暮らしでも自分なりの暮らし方の中に、
そして晩年の自分の現実的な傾向、
あり方として素の自分の方向性でもありますね。
自分を省みると西に三奇星(龍高星・調舒星・車騎星)があれば穏やかな晩年のイメージからは遠いのでしょう。
独自の龍高星的家庭観は、なかなか他人に共感は得られないでしょうが、
これからの時代は少しは違うのかしらと期待しつつ、
10代の頃から多数派であったことがないので、死ぬまで少数派なりの
居心地の良さをめざして行こうと思う今日です。