欲しいものがわかってるって強い~4/18ウラナイトナカイお店日記

社会人になってすぐ関西勤務になった娘が、僅か2年で都内での勤務となり、戻ってきました。まだ引っ越しは済ませていませんが、新しい部屋を探し、引っ越しのためのあれこれをダンドリ中ですが、5月の10連休もあり、なかなか思うように進展せず。

2年前、関西で部屋を探した時は、私も娘も、どの街がいいのか、どんな部屋がいいのか

全くイメージも無く、限られた時間の中で探すしかなかった。

予算と通勤時間と安全性ぐらいしか要望が無く、具体的な要求が自分達に見えてなかった。その時の担当の方はいくつか見ていくうちに、わかってきますと言ってくれた。

そして、本当に3,4件物件を見て行くうちに、何となく自分達の好みが分かってきた。

すると不動産屋の担当者が、きっと次の物件は、今までの私達のリアクションから見て、
気に入ると思いますと言った。

一緒に見て歩くうちに、言語化されない客の欲求をつかんだのだと思う。

そう言われて案内された次の部屋は、その日見た中で、これだと思える物件だった。
結果的にその部屋を借りて、快適に暮らせた。

この時の部屋探しは、漠然とした客の、本人達もクリアになっていない欲望の形を、
一緒にしぼり込んでくれるような作業だったなと思う。

今回の部屋探しは、前回より時間の猶予はある。
私達には多少の東京の街へのイメージや地理感覚はある。

牡羊座の娘はあれこれ迷うのがストレスだから、1日で決める!と
息巻いていたんだけど、選択肢が広がり、時間がかかるのでは?と私は何となく思っていた。

しかし、既に一人暮らしを経験した娘には、2年前とは比較できないほど
クリアに、はずせない要求・条件があり、今回は実際に見て歩く前に、条件から合理的に
見るべき部屋はしぼり込まれ、実際見た物件は3件だった。

その部屋探しの、過程の違いで、何が欲しいのかが、分かっていると、探しに行く場所は
すぐ分かるんだってことがリアルに感じられて、面白かった。
そして、選ぶのは、やはり見た中で、一番好きだなと思える空間なんだよね。

前回は、不動産屋さんに導かれて歩き、ビギナーズラックみたいな幸運な部屋探しが出来たのだけれど、
今回は、何が欲しいのかが分かっていると、事はこんなに簡単なのかを見せつけられたような感じ。

今回もラッキーはあって、決めた物件はその日が内覧オープン日だったので、前日が内覧日だったら出会えてないのです。

何が欲しいか分からなくて、なんとなくスーパーやデパートで目についたモノを買うのはそれはそれで楽しいですが、欲しいモノが分からないとやはり、
チャンスは受け取れないなと思えました。
自分が何が欲しいのか
何を選べば喜ぶのか
何を手にすれば幸せなのかは
自分で分かっていないと、目の前にどんないいモノがあっても目に入らなかったり
チャンスが訪れても何がチャンスか分からないや
そもそもチャンスと気が付かないということもある。

そして、欲しいものは明らかにしておくってことが大事です。
あとは、自分の望みや考えを正しく相手に伝え、分かってもらうってことは必要です。
口に出したり、明文化しないと、欲しいものには辿り着けない。

でも、明らかに口にだして、伝えることで、チャンスがきたり、助けられたりするんですね。
無理に自分の言いたいことを我慢したり、
居丈高でないと言えなかったりではなく、
率直に要求を差し出せることを体得すると人生の流れは良くなる気がします。

司禄いっぱいの娘はニコニコと柔らかく自己主張していて、一人で部屋を探しても問題なしに見えてきて、ほとんど他人事の私は今回はついて歩いただけだった。
私を安心させるために一緒に来てと誘ってくれたのは、
娘の思いやりかもと今になって思います。