「揺月の会」について

占星術を学ぶまで、私は正しくあれば、何とか生き抜けるのでは思っていた。
でも、占星術を用いて世界を知ろうと試みる日々の中で、その世界のわかり方も、他者や物事のわかり方も、ひとつではなく、それぞれに種類が違うと知ったので、正しさも当たり前に一つではないし、最強でもないと知った。

他人の理解の仕方も、物語の読み取り方も、そのやり方も本当にびっくりするくらい、人それぞれなんだなと今は実感を持って思える。

私が正しくあろうと願ったのは、子供の時から理不尽に怒られていると感じていたからだと思う。自分の何が他者を怒らせているのか、分からないで怒られることが多いと、まず怒られないために備えないといけないので、正しさを求めるしかなかったなぁと思う。
そして、反応のパターンとして、誰かが怒っていたら、自分が悪いのかも?と思ってしまうのが身についてしまうということ。だから正論で武装する。
そのパターンを押し進めていくと周りは敵ばかりの認知に行きつく。
私はそのプロセスを生きたと思う。

ずっと自己の存在の不安さを抱えていて、そこから生き始めるのは、自分を主体的に生きるのは苦しかった。自分が不安だから他者が苦手、人がしんどいはずっと在った。
自分が生きることのへの不安を超えていく決意を出来るまでには、とても長い歳月を必要としたし、何かあれば、パターンとしてその弱さに逃げ込んでいた。

生きることが心細い人は実は沢山いるんだなぁと思うし、他者の存在に意味も分からず与えられた環境によって、脅かされている人もいる。
自分を振り返っても、そういう時人は、自分のことがどんどん分からなくなっていってしまう。自分の大切なものも、好きなものも自分として守れず、たやすく諦めていく。
何を諦めているのも分かっていないのかも知れない。

でも、そんな自分の有り様に自分で気がついていない、もしくは気がつきたくないと思っていることが問題ではとも思うのだが、
自分が問題と捉えていない人に向かって、それは問題!と正しさを押し付けても何も始まらないということもようやく分かった。

人は求めてないアドバイスなんて結局受け取れない。
だから人は自分が好きな人や信じられる人と話す必要がある。
でも自分に価値がないと感じる人は、好きな人と話しても劣等感を感じてしまうかもしれない。
他人とフラットで対等な関係性を生きるは、なかなかハードルが高いのですよね。

残念なことに、そういう人間関係を上手く築けない人は、もっと別の場所に新しい価値を探しに行くことや、獲得することも苦手でしょう。

結局は、「自分に価値がない」という意識や価値観を押し付けてくる、植え付けてくる相手や、環境から脱出することが大切です。
自分を信じられなくなる理由の多くは環境の力がとても大きいということ。

ここから脱出できないで、もがいている人は、人への反応として態度や行動にあらわれていくと、自分を省みて思うのです。

そして人は自分のことはなかなか、分からなくても、他人の振りをみて我が振りに気がつけるので、私の重ねてきた試行錯誤をたたき台にしてもらえると思うし、自分だけでは言語化できないことを人と人のつながりの中でサポートできたらと思っているので、「揺月の会」を始めることにしました。

今回日時やタイミングが合わなかった方や、私にはじめましての方にも、今後は参加していただけたら願っています。

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