今年のイヤーカードは運命の輪

占いを学ぶまで、私の世界は今よりもっと偏っていた。陰陽を知って、どちらかだけではなく私たちは陰陽セットの世界にいると理解した。

タロットカードの世界を知って、人の感情や状況を78枚の世界が顕していると考えたら、その78枚を全て、生ききってなどいないなぁとも感じる。

4月1日から毎日カードを1枚引いているけれど、もう78日目は通り過ぎたけれど、全てのカードが出てくるわけではなく、何度も同じカードが出たり、まだ1度もひいてないカードが何枚もある。

それでもいつか78枚全てが出そろう時は来るはず。

そして私の今年のイヤーカードは運命の輪です。最近運命の輪を出すお客様が重なりました。

働きかけていく、動いていく、獲得して行くという陽は誰にも、勇ましいその時だけれど、

人は陽の時だけには生きられない。陰という内省や待ちや耐えることも無いと、自分の陰陽は深まらない。

当然陰だけでもダメなのだ。陰陽はセットだから。

不健康な陰も、行き過ぎた陽もそれは、陰陽という生きるサイクルを受け入れていないので、同じことなのかもしれないと思う。

登りもあるが降りもあり、上を目指す時と、下を見つめる時があるのが自然なのだと、占いが教えてくれた。

陰だけに籠っても、陽だけに馳せっても、それは人に豊かさをもたらしてくれないらしい。

私もかなり我の強い、辛抱の悪いタイプだったけれど、占いが受け入れることの豊かさを教えてくれたと痛感している。

ただ受け入れていくしかない時も人生にはある。

おもうようにならない苦しさに、ネガティブに逃げないで、運命の輪に委ねるしかない時があるんですよね。我の強い人間は、委ねられない、だからジタバタする。

陰の時が辛くて、早く陽へ走りだしたくても、陰の時が無駄な時間に思えて、手っ取り早く解決したくて占う。でも時に委ねる、自然の循環の中の一部であることを知るがテーマですよと運命の輪が出たりするんですよね。自分の力が通用しないことを学べというように。

自分のわからないことや想定外を受け入れる時って本当にツライですけれど、もう同じやり方では通用しないので、新しい成長のサイクルへ行くしかないから下がっていく、降りることを学ぶ、時に委ねることを学ぶ。

今までの成功の在り方や正しさが時の中で福から禍へと変遷していくのを受け入れられるかがテーマだとしたら、それは人を痛めつけるでしょう。それでもその陰をどう受容していけるかが、問われている。

走って生きて登ってきたのに、止まれとか、休めも人にはとてもツライものなのだと思います。でもちゃんと運命の輪に自分を委ねて、拗ねたり、自棄にならずに陰の時に耐える力を得たら、また登って行く時に、もっと高い場所が待っているのかもしれませんよね。


私もまだまだ、やっと陰を味わうことの意味を知ったばかりなので、もう少し頑張らないと本当の意味で運命の輪を生ききってはいないのかもしれません。そして運命の輪はまだ10枚目のカードなんですよね。道半ば。21枚目の世界までの道のりがある。

生きてるうちに、大きな大アルカナのテーマから、具体的に使いこめる小アルカナのカードをあとどれくらい、どんな日々の中で体感して行けるのか、わからないけれどタロットカードをずっと自分なりに携えてこの先も生きられたらいいなと思います。

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