映画「日日是好日」を観て

昨日、水曜日のサービスデーだったので、映画「日日是好日」を観てきました。
樹木希林さんの出演作品であること。お茶の世界をテーマにしている。

私は茶道に惹かれて若い頃、1.2回お茶会に行き、そう言えば袱紗(ふくさ)も買った記憶がある。

下の娘の通った幼稚園でお茶の時間が毎月1度あり、卒園後も本人が希望すれば、茶道の習い事として継続が可能だったので、勧めたら、当時6歳だったけれど、「私はお茶は苦くて嫌い!」と言われ、毎月楽しみにしてたでしょと返すと、「お菓子が楽しみなだけ。1度飲んでまずかったので、その後は飲む真似しかしてない」と更に言われ、それは無理ですねと諦めたんだった。”これ、自分が出来なかったこと娘にやらせたがる”は大きな間違い!

映画の中でお茶の師匠の樹木希林さんのセリフで正確ではないけれど、「頭で考えない、体で覚える。いずれ手が勝手に動いてくれる」みたいなのがあって、ああ、そういうのいいな、欲しいなと
無性に思えた。

ついつい、頭ばかり先走る。頭と心がバラバラになる、頭にも心にも体がついていかなくなる。
そんな毎日から、体を取り戻していくと、体にゆだねてみると、心がぶれない。

映画の中では20数年の時間が流れて、主人公の黒木華さんは20歳から40半ばくらいまでを演じているのですが、その師匠を演じる樹木希林さんは映画の終わりの頃には88歳を演じていた。
60代から88歳まで。

茶道という道を歩くことで鍛えられた凛とした師匠の20数年なんだよね。
時間を重ねることがその人を老いとして痛めつけるのではなく、味わいとか深みを増すような時間としてあることは、私たちの世代のもう若くないことを、時間の限りを見つめて生きるものを励まして
くれる。

そして慈愛をこめて、後から歩く者たちを見つめている。
手を差し伸べている。
自分のことだけに囚われて。自分の小さな世界の欲に終わるより
差し出せるものを惜しむことなく差し出す
与えられるものを受け取ってくれる人の存在に感謝して与える

年を取り、老害とならない豊かな生き方に魅せられました。

すぐ分からないもの、たやすくないもの、簡単に手にはいらないものの
凄みがズーンと来ました。
日々は強い
日々積み重ねる素晴らしさ。

茶道はモロモロお金がかかりそう。
でも、自分のお金と自分の時間を何に費やすかは自分で決めらる。
全てを欲しがらなければ、本当に欲しいものは何とかなるのではないかしら。
そのための知恵や工夫やバランスが大人の生きる楽しみだと思いました。

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